窓をあけておく

窓を開けておくと妻にすぐ閉められます。

『こども哲学ハンドブック』はうなぎ屋の秘伝のタレみたいな本だよという話

理事を務めるNPO法人から本が出ました! アーダコーダ初の書籍『こども哲学ハンドブック 自由に考え、自由に話す場のつくり方(アルパカ刊)』が8月31日に販売を開始しました!のべ300名以上の方にご受講いただいた主催講座をもとに編纂したこれまでのアーダ…

最近読んだ本とかこれから読む本とか雑記とか

雑記 お盆休みは東京に帰ったりもせず、妻と自宅でごろごろ、だらだらと過ごしました。 一日一本くらい映画を見たり、スーファミミニで妻に「マリオRPG」を勧めたり。 映画は、録画していた「風立ちぬ」はよかったし、「千と千尋」は妻がハマって二回連続で…

学生さんたちに自分の意見を書いてもらう、ということ

期末試験の採点。 今回は、「哲学エッセイ」は試験ではやらずに独立した課題にしていたのだけれど、試験でも授業で扱ったいくつかのテーマ(資料)から自分で選択をし、100字程度で自分の考えを述べる問題、というのを出している。 その話。 ちなみに、哲学…

プロジェクト学習を終えた

世間の学校は夏休みですが、勤務校は今が期末試験。 明日が試験最終日。 倫理もそこで行うので、私は明日の午後から採点マーチに突入です。 プロジェクト学習というなぞ さて、勤務校では今1、2年生は新カリキュラムで動き出しているのですが、おそらくそ…

最近の授業のこと:事前課題+小テスト+哲学エッセイでやってみる、ほか

(4学期制のうちの)1学期を終えて、学生のみなさんからの講評を書き込んだまま、いつのまにか1ヶ月ブログを放置してしまった。なにが、と1つを要因には挙げられないのだけどなんとなく、やっぱり忙しい。 先日、哲学対話の教員研修で岡山経由で香川に伺…

【主に学生さんへ】2019年度第一学期のふりかえりや感想へのお返事など

学生のみなさん、こんにちは。 よくぞたどりついていただきました。 授業で配布したQRコードから直に飛べずに申し訳ありません。 平均点とか、採点していて気づいたこと 60点満点の試験でしたが、 平均点: 43.80点(100点満点なら73.0点) ―M 41.7 点 C 45.…

哲学対話が広がっていくことにモヤモヤもする、という話

私はTwitterで「哲学対話」と検索するのが日課です。 自分の授業を受けた人をそれで見つけることもある(!!)けど、 SNS界隈で哲学対話が話題になっているときにその反応をみるのは、ドキドキもするけど概ね楽しい。 哲学対話/ こどもの哲学が注目されてう…

ライフラインのある授業ー対話したくない人はしなくていい?

GWです。 なかなか担任仕事もあったりで、落ち着いてブログを書く、という感じにはならず間が空いてしまった。 一昨年、非常勤をしていた学校の生徒さんが声をかけてくれて、昼食をご一緒してきた。二人とも素敵な大学生。一年間受験用の倫理を教えていただ…

新年度の授業びらきと哲学対話

新年度、初担任についつい気をとられてしまいますが、授業も開始。 勤務校にて。前日の風雨でだいぶ散った。 授業びらきになにをするか 他の教員ブログを見ていても、初回授業には気を使われているのがわかる。 私は、というと、そんなに考え込み、作り込ん…

迎え入れる

あっという間に新年度、明けて1週間が経ったようだ。今日はお花見ピクニック。週末でリフレッシュして週明けから本格的にがんばらないと。 あったかくて桜が満開で、お酒を飲みながら横で夫はうたた寝をしていて、みんなそれぞれのシートでぷかぷか浮かぶ島…

最近読んだ本などー<われわれ>は<彼/彼女ら>を教育することができるのか

2月、3月あたりで手に取った本などの備忘録 数が少ない。。でもこれでも授業期間と比べたらマシなほう。 読書の時間、確保しなくてはいけない。 ジェンダーのこと 82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) 作者: チョ・ナムジュ,斎藤真理子 出版社/メーカー: 筑摩…

初めて哲学対話をやった先生たちは何を感じるのか

体験授業とか教員研修とか 大変僭越ながら、所属NPO経由や東京の先生経由で、哲学対話についての体験授業をしたり、教員のみなさまにお話をさせていただく機会をいただくことがあります。 大分の学校での哲学対話&教員研修。唐揚げを買って帰るのだ。— おが…

哲学の先生であることへの様々な反応のこと

ぼちぼち年度末... 今年度はもう少し続くけれど、授業や試験など私が関わる学生関係のことはひと段落したので、ふりかえりもしていきたい時期。 アンケートや大福帳を見ながら、思うのは、まだ一年でしかないけれど、哲学(対話)の先生であろうとしたことの効…

哲学対話の会に行ってきた話

昨日で年度内の授業が終わりました。おつかれさまでした。 またそのことはブログに書きます。 妻を誘って哲学対話へ 山口県にはあまり哲学対話の場はない*1のもあり、日曜日、はるばる二時間、福岡まで。 地方格差。 某法人のファシリテーター講座を受けてい…

【主に学生に向けて】2018年度第四学期、試験の講評・感想へのお返事など

学生のみなさんに配った模範解答に付けたQRコードからこの記事に飛べるようになっています。 2019年度第一学期受講生のみなさんはこちらへ。 ↓ p4c-essay.hatenadiary.jp p4c-essay.hatenadiary.jp 三学期終わりにやった、これと基本的には同じ。 学生のみな…

お客様襲来

かなりコンスタントにブログが書けていたはずなのに、ここ、1、2週間はぱったり止まってしまっていた。シラバスやら試験準備やら入試やらがあったのかな。ちょっと落ち着いて振り返ってみると、なにが忙しかったのか、よくわからないけど。。*1 お客様襲来…

そこにいる人をいる人として扱う授業

インフルから復帰して、ちょこちょこと授業、しております。 どの授業でも、レポート書いてきてもらって、それを相互に読みあったり、発表して、質疑応答してもらったりして、勉強してもらっています。 そういう意味では私はなにもしてない。でも指示を通す…

学校単位での哲学対話・哲学教育への取り組み事例まとめ[探究学習との関連性を意識]

とあるところの学校の先生方へ向けて、哲学対話やその学校での取り組み事例を紹介するようなレクチャーをさせていただく機会があった。 もう知っている人は知っている学校名と実践状況だけれど、どこかでまとまって読めるものは今でもそんなにあるわけではな…

教えることはもう古いのかービースタを読んだ話

インフルエンザで自宅待機中のせめてもの進捗として読書をしました。 教えることの再発見: 作者: ガート・ビースタ,上野正道 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2018/08/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 知人の先生たちとやっている…

哲学対話はアクティブ・ラーニングではない?

インフルエンザになりました。 インフルエンザで今週いっぱい授業休講です!申し訳ない!!レポート等の日程もズラすかもしれませんが、やっておいてください!!!申し訳ない!!!!— おがぢ (@ogadi_ogadi) 2019年1月23日 学生さんたちには多分にご迷惑を…

「公共」の教科書から「基本的人権の保障」や「平和主義」は消えるのか

新科目「公共」の教科書から「基本的人権の保障」や「平和主義」は消えるのか 前提:確認するポイントを絞ります。 ①新設科目「公共」の学習指導要領において、「基本的人権の保障」と「平和主義」は削除されているのか。 【追記. 2019. 1.17】 ②学習指導要…

続・今日の哲学対話はどうすれなよかったんだろう

p4c-essay.hatenadiary.jp この記事を書いた翌日に、別の学年・クラスで やった哲学対話の話。 グループワークをしようかな(事前の計画) 賃金が低くて楽な仕事と賃金が高くきつい仕事どっちがきついか 自分が働いているところがブラックバイトだと感じたら…

今日の哲学対話はどうすればよかったんだろう

ブログの総アクセス数が12000を超えたぞー。きっとみんなのブログはもっとすごいスピードでアクセスされているのかもしれないけど、こつこつ見てくれている方がいるなら、うれしいなあ。 なるべく手短に、書く。 アンパンマンで哲学対話 全員問いを立てる 「…

授業再開ー授業事例集ってどうやって使うんだ?

年末年始もちょこちょことブログを読んでくださっている方がいたようでうれしいかぎりです。今年もよろしくお願いします。 本日より授業再開 そうだ!授業事例集にヒントを! あれ?授業事例集ってどうやって使うんだっけ? 自分のなかの抵抗感は「時間がな…

授業でできることと授業外でできることー放課後対話の会をやる

放課後の対話の会のこと 今年の授業の最終日である25日の放課後、主に授業で担当している学生さんたちにお声掛けして、ゆるやかな対話の会を開催しました。 【学内向け】ごめんなさい。下記ツイートについてですが、18日(火)に会議があるようでした。25日…

対話か講義か

対話か講義か 第三学期を終えて第四学期に入りました。25日に授業をして、年内は終わりです。 様々な反省などはこちらから。 p4c-essay.hatenadiary.jp 対話よりも講義をもっと増やして~という声について、ずっと考えてしまっていて、精神衛生がよくない。…

【主に学生に向けて】今期試験の講評・私のエッセイ・感想へのお返事・文献案内

学生のみなさんに配った模範解答に付けたQRコードからこの記事に飛べるようになっています。 どうでしょう。たくさんの人に読んでもらえると嬉しいのですが。。 これを読まなくてもひきつづき倫理や現社を楽しんでいただけると思いますし、成績で合格点は十…

試験の採点を機に、評価について考える

採点作業で採点されているのは教員だ 「倫理」と「現代社会」の採点をする。 採点作業は学生を採点するというよりは自分が採点されるんだなあと思うことがしばしばある。こっちが独りよがりで教えて気持ちになっていることが、いかに伝わっていないかを思い…

ばたばたと授業をするークラスの半分は哲学対話、半分はグループワーク、とか。

もうすぐ第三学期が終わる 勤務校は4学期制。もうすぐ三学期が終わり、期末試験だ。 試験が近づくということは、成績評価が近づくということでもある。 シラバスで評価割合は明示していて、レポートや大福帳なども大きめのウェイトを占めているし、学生にも…

哲学カフェ&徳山駅前蔦屋書店に行く

すごーく、久しぶりに哲学カフェに行きました。 東京にいた頃も、イベント事で呼んでもらって進行役をすることはあっても、カフェで開催されるものに参加者として出かけることはほとんどなくて、しかもこちらに来てからはさらに縁遠くなってしまっていた。 …