窓をあけておく

窓を開けておくと妻にすぐ閉められます。

日記:2021年4月中旬の逆立ち

14日

午前中、子が寝たところで「大豆田とわ子と三人の元夫」を見る。妻はそうでもなかったようだけど私はひどく感心してしまった。できることならば松田龍平になりたい。

午後妻は一人でコメダ珈琲へ。子と二人きりは実はまだあまり経験していないので短時間とはいえ少しソワソワする。夕飯はほっけととろろとナスとピーマンの揚げ浸し。妻は子が元気でいるか、死んでしまわないか、ずっと心のどこかで不安を感じ続けているそうだ。もちろん私もそう思わないことはないけど、ここには感じ方の質や程度にははっきり差がある。それをわかったうえで、支え合っていきたい。

松田青子『持続可能な魂の利用』読み終わる。どこかで話題になっていたなあくらいの感覚であまり前情報なく読んだのだけど、思いの外日本の現在の社会状況に対するフェミニズム的な視点からのメッセージの籠った本だった。最後の「革命」は祝祭的でよかった。自分が「おじさん」ではない保証なんてどこにもないのだ。自分の足元や言動を見つめろ。もともとはスバルに連載されていたエッセイ「自分で名付ける」もあるらしくそれもますます気になった。

持続可能な魂の利用

持続可能な魂の利用

 

15日

昼、急にスシローが食べたくなって外食。食べてるときは美味しいネタもあって、二人で美味しい美味しい言い合うのだが、徐々にトーンダウンしてきて、いよいよ会計してお店を出たときのモヤモヤして二人で顔を見つめ合う感じがおもしろく、虚しい。最近は100円寿司に行けばそうなるのがわかってるのに行ってしまう。そのお金でもっといいランチの食べ方はありそう。よいランチは課題。そのあと、近くの公園に散歩。高校野球がやっていたが感染対策で見れずに残念。勤務校は直前の試合で勝っていたようだ。おめでとう。帰りにスーパーでちょっと買い物して普段は通らない初めての道を歩いて帰る。結構歩いたよい散歩だった。夕飯は鶏肉のパン粉焼きカレー味を作った。

 

16日

朝7:30から英会話をしてみる。ノルマを朝にこなすのはよい。午前皮膚科⇨午後予防接種の日。お昼は前日外食した反省でおにぎりを持参して、現地近くで唐揚げとメンチカツ買い足して食べた。皮膚科は強い薬を使えば赤味は消えるけど、薬を弱めるとまた出てくるという一進一退という感じ。引き続き薬を使いながら様子を見る。お昼食べてから以前の残りのメダルを使ってメダルゲーム。おじさんたちに混じってやる。大当たりのチャンスには辿り着くものの結局使い切る。最後の30枚くらいでやった釣りのゲームにハッスルしすぎて指をちょっと切る。予防接種はBCGなど。当然注射の瞬間は泣くけど、すぐにけろっとするのですごい。大人になってもそうであってほしい。これで次の病院は7ヶ月検診。熱とかでお世話になることがないといいな。夜はサバの竜田揚げを二人で作る。うまい。

 

ベルフックス(1984; 2017)『ベルフックスの「フェミニズム理論」ー周辺から中心へー』読了。

ベル・フックスの「フェミニズム理論」―周辺から中心へ

ベル・フックスの「フェミニズム理論」―周辺から中心へ

 

最初は、『フェミニズムはみんなのもの』とか『飛び越えよその囲いを』とかと雰囲気が違って戸惑った(これが翻訳によるものなのか、目指す読者層の違いによるものなのかは不明)のだけど、読んでいるうちにフックスだなあという感じがしてきて、一気に読めた。帯に古びていない、というようなことが書いてあるけど、確かにその通りでフェミニズムを単なる男女平等を目指す運動と捉えることの問題がさまざまな角度から語られていて、それは今の日本の現状にも通ずるところが多々あると思った。結局は資本主義と男女の二元論と性差別主義が問題なのであって、女性たちが現状の構造の中で地位を向上させようとすることでは、根本的な抑圧構造は変わらないし、それを維持するために使われてしまう。そして全体的に何かを変えるために運動をすること、連帯すること、について丁寧に論じられていて、哲学プラクティスの普及という運動をするうえでも考えさせられることが多々あった。また読み返したい。

本文の一番最後のとこ。

フェミニズムの闘いに必要なのは、人びとのなかに批判的な世界観を形作ることである。それは、自分たちのもっとも慣れ親しんできた世界を、そして、たとえそうした感覚が幻想にもとづいていたとしても、自分たちが「安全」だと感じている世界を、根本的に変えていかなねばならないことを意味している。”

 

18日

日曜日。午前中定期買い出し。でも予算が限られるとのことで慎重に買い物。昼食のおかずとして天ぷら買いたかったのだけど却下された。すでに切れていたソーダストリームのガス交換も見送ることに。些細なことだけど、帰宅後2人でとてもひもじい気持ちになる。節約は大事だけど、2人でずっと家にいてたいした娯楽もないからこそ、食事でケチらないことは大事。贅沢してるわけじゃないんだから。

深夜、子が寝たあとYouTubeを一緒に見ていて、サムネイルで目に入ったとある動画の話から深刻に話す。いつもこういう話題は、問題が起きてから話すのでそうなる前に落ち着いて2人で話せたのは良かったと思う。寝る前私のミスで子どもの授乳の際に大量に吐いてしまう。この前も同じミスをしたばかりなので反省。妻もイライラするし、布団も汚れるし、大変だった。でもそれをきっかけに子育ての役割やモヤモヤを話せたのはよかった。それでもなんだか疲れを感じた日だったな。

 

19日

朝某Kさん勉強会のあとで初めての離乳食にチャレンジ。10倍がゆの10倍の意味やレンジでの作り方、ブレンダーの不調など分からないや慣れないことが多くて時間はかかったけど、最初からベーってせずに、口には入れてくれたのでよかった。午後、「コントが始まる」をみる。面白い。夕方、子を抱っこして、一人でソーダストリームのガスシリンダーを交換に。夜、お好み焼き。新しいシリンダーで炭酸水作るけれど、やっぱりなんか弱い。妻が落ち込む。妻は炭酸水がないと生きていけなくなってしまったようだ(妊娠期間から今もアルコールなしで頑張ってくれてありがとう。)。妻が何か商品やサービスに怒ると、私はどうにも批判されている側の肩を持ってしゃべってしまうので、そのことを怒られる。そうなんだよな。哲学対話とかのファシリテーターの癖が出ている、のか。バランスを取ろうとするのは、こういう場合よくない。

 

21日

離乳食3日目。小さじ2さじ分、解凍して、あげる。途中ぐずったりはするもののよく食べた。午後、おにぎりを作って、某公園へ。案外近い。近くの道の駅でおかずを買って公園で食べる。30分くらい3人で昼寝。公園内の海辺(!)で逆立ち。

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帰りにもう一度道の駅に寄って、かぼちゃソフトを食べて、帰宅。また行きたい。駐車料無料であのクオリティはすごい。公園にいるあいだに宇佐美りん「推し、燃ゆ」読み終わる。松田青子作品と同じくアイドルを取り上げるけれど、筆致は全く違って、もしかするとこちらのほうが迫るものがあったかもしれない。

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

夕方、「改訂版 食物アレルギーをこわがらない! はじめての離乳食」(2019)も届いたので早速読む。(アレルギー症状が出る以前の)湿疹と食物アレルギーの関係については全然知らなくて(他も基本的に知らないことばかりだけど)、子の今の湿疹をとにかく丁寧に治してあげることが大事なんだと思った。しかし誤植があったらしい。

夕飯は、魚とナスの揚げ浸しと味噌汁など。揚げ浸しうまい。

 

 

こういう日記、続けるとすると、ブログのタイトルが浮くなあ。
何か適当なものに変えたい。