窓をあけておく

窓を開けておくと妻にすぐ閉められます。

日記: 2023年10月1日〜10月8日 後期開始、九州に2回日帰りする

10/1 日曜日 晴れ

午前中は妻に子どもを見てもらいつつ、学会発表の準備をしたり。午後、ガリバーに車を見に行く。すぐの購入の予定はないけど、ヤリスクロスなどを見る。見た目から入ってSUVがいいと思ってたけど、思ってたより(後部座席が)広くない。どうかなあ。夕方、静香がチーズケーキを作ってくれた。とてもうまい。


10/2 月曜日 晴れ 涼しい感じがしたので、半袖Tシャツにカーディガンで出勤して、1時間でカーディガンを脱いだ

某公募案を作ったり、寮の開寮作業をしたり。某先生が、高専は楽な職場だと言ってて、へー、と思った。学会発表の準備にメドがたったのがよかった。


10/3 火曜日 

後期始業式。各クラスの教室からオンライン配信ということで5年生のクラスのサポートに入る。何事もなく終了。午後は寮で、寮祭企画の打ち合わせ。足りないところがわかり、なんとかやれそうな気がしてきた。職場にいるあいだに、静香から某賞落選の連絡あり。残念。帰りにビールとおつまみを買って帰って、一緒に飲む。


10/4 水曜日 長袖で出勤するも暑い

授業が始まる日。朝は子を保育園に送ってから出勤し、寮の巡回。歩き回って暑い。その後アルバイトの学生さんがきてくれて、「もしロボ」(仮)のゲラを読んでもらう。午後、はじめましてのクラスでの授業。いろいろベラベラ喋ってしまう。感想を読むのは不安なのであえて読まず。

夕方、寮で寮祭のバーベキューについて、学生&食堂業者さんと打ち合わせ。肉が高くて予算を圧迫。またまだ企画が固まらない。教員がどれくらい手助けをするか悩む。その後、ゲラをコンビニで送ってから帰宅。

夕飯。ぬか漬けのにんじんに子が手を伸ばすので、「かたいよ!」と余計な一言を私が放ったせいで、子は一度はにんじんを口に入れたが「かたいー」と言って吐き出す。これをきっかけに、お前はなんでも思ったことを口にする人間だ、もっと黙れ、書くためには沈黙しなければいけない、と妻に怒られる。

そんな妻は37度後半の熱。悪化しないといいけど。夜、学会発表の資料を提出してから寝る。


10/5 木曜日 晴れ、白の陶芸家シャツ(最初に来たやつは首周りが黄ばんでいて、家出る瞬間に妻にそれを指摘され、急いでゴミ箱に脱ぎ入れ、また別の白の陶芸家シャツを着た)

朝、妻が頭がとても痛いとのことでカロナールを飲む。辛そうなので自分の昼食用に自分でおにぎりを作り、ついでに妻の昼ごはん用に焼きおにぎりを作る。

出勤後は一コマ授業。今日もはじめましてのクラスでのイントロ。ほんとうに自分はべらべらとよく喋るなあと思う。もっと学生一人一人の顔を見て話したいのだが、喋りすぎの自覚があるので恥ずかしくて学生の顔が見れない。でも、学生のつまらそうな顔をちゃんと見ることで、喋りすぎも改善するかもしれない。

午後は寮での会議のあと某先生の部屋に行って先日いただいた新婚旅行のお土産のお礼を言ったあとで、部活へ。夏休みは活動していなかったので、久しぶりの再会に、ゆるゆるおしゃべりしつつ。最後にスクワットを一緒にしたら筋肉痛になってしまった。

夕方、帰宅したところ、妻がたらこパスタの準備をしてくれていたので、バトンタッチして麺を茹でるところからやる。たらこパスタは簡単なのでいつも私の担当になっている。もっと私が手際良く、かつ、美味しく作れるレパートリーを増やせればよいのだけど。


10/6 金 長袖、ベージュの陶芸家シャツ。久しぶりに着て鏡を見ると変な感じ。似合ってないのではないかと不安になる。

今日は大分の高校に行く日。兼業扱いの仕事のため、有休をとってあるので朝はゆっくりめに過ごす。子は妻の自転車で登園し、私も同じタイミングで学校へ。少しメールチェックしたり、コーヒーを入れたりしたあと、10時過ぎに車で中津方面へ。久しぶりの2時間近いドライブ。移動中はPodcast荻上チキのsessionを聴く。ジャニーズ記者会見の指名NG会見の話とか。その高校には、もう四年くらい、年に10回くらいのペースで行っているので、道に迷うこともなく、中津最寄りのICで降りてすぐの道の駅的な施設で休憩。妻と連絡をして、野菜をたくさん買う。いつもはその施設内でラーメンを食べるのだけど、今回は事前に調べていた中津名物というラーメン屋宝来軒へ。駐車場がいっぱいで焦ったけど、なんとか入れて、ラーメンとおむすびを注文。昔ながらのとんこつ醤油ラーメンで、大変おいしかった。毎回ここで食べたい。

高校、今日は6限の授業だけだったのだけど、5限から伺って、学校のふだんの様子を見させてもらう。といっても、今日は考査採点日というらしく、生徒は登校して行事の準備や課題などに取り組むものの通常授業はなく、先生たちはそのあいだに採点業務をされるのだという。聞くところによると採点作業もマークシートではなくても電子スキャンをしてソフトフェア上で自動採点ができるシステムが最近導入されたらしく、デジタル化の波を感じた。私は自分の授業はせっせと手作業で採点してるけども。

6時間目。一年生5クラスで哲学対話をするのを見て回る。前回から3、4ヶ月あいだがあいたこともあって、どのクラスも前回以上にぎこちない感じ。先生が一生懸命だれかに発言を求めても沈黙が続くクラス、ひそひそと話す声がするクラス、発言機会が来ても「わかりません」「思いつきません」と言ったり、それも言わず無言で次の人にボールを回したりが続くクラス。もちろん、中にはちゃんと話そうとしてくれる子がいるのだけど、なかなかその流れが続かない。クラスによっては、円の外から様子を見ているだけでもしんどい気持ちになった。こうなると、哲学対話の時間が、なんとなくやり過ごして時間が過ぎるのを待つだけのものになりつつある。哲学対話って、ただ教室に行って問いを投げかけてさあ話しましょうでは、やっぱりうまく転がっていかないことも多い。ふだんの学校生活でやっていることや求められていることとかなり違うことをやろうと急に言われるわけで先生も生徒も戸惑うのも当然なのだ。だからこそ先生や生徒個人の問題ではなくて、関わり続けている私を含めて場の設定やデザインの側から手を入れていかないといけないのかもしれない。最近出た本で西山渓さんが、ファシリテーションの細かなテクニックではなくて、対話の環境のデザインの重要性の話をされているが、まさにそれが必要*1。終了後、担当の先生にはその問題意識を共有する。

学校を出てからもモンモンとしつつも、いつも通り唐揚げ屋で夕飯のおかずを買う。スーパーの倍以上の値段だけど、中津に行ったときの夕飯はいつもこれ。

そこから再び2時間かけて帰路。帰りは、文化系トークラジオLIFE番外編の働き者ラジオをPodcastで聴く。中堅論など。自分は今の職場で徐々に中堅に入りつつあると思っているがどうだろうか。慣れた道ということもあり、その日の対話の反省含めていろいろと考えていたら割とあっという間に到着。夕飯はビールと唐揚げなど。

 
10/7 土 涼しい 長袖のザ無印良品って感じのボーダーを着る

妻が原稿をやらなくてはいけないとのことで、子を連れて隣り街のかかりつけの皮膚科へ。そこはネット予約を受付開始と同時にとったとしてもさらに3時間くらい待つモンスター皮膚科なので、早めに行って隣接するモール、おのだサンパークで食料品を買ったり、ゲーセンに行ったりして時間をつぶす。前回行ったときに子どもに初めてメダルゲームを教えたのだけど、今日もやるやるとその気になったので、ポケモンのやつを一緒にやる。子どもも最初はメダルを入れて楽しんでいたけどすぐに飽きる。だが、ゲーム自体はあれよあれよとルーレットが当たり、いわゆるジャックポット(大当たり)が2回も。結果、350枚くらいに増えて、ゲーセンに預けたので、次回は妻と遊ぶ楽しみができた。

子どもが診察直前におしっこをもらしたり、すき焼きの買い物(新装開店で安売りの国産牛があった)をしているタイミングで子が疲れて寝てしまったり、焼き豆腐が売ってなかったり、バタバタしつつなんとか帰宅。ということで夜はすごーく久しぶりすき焼き。子はせっかくの牛肉なのに、からい、と言って、べぇっと出してた。

f:id:p4c-essay:20231009075708j:image
10/8 日曜日 雨模様 何を着ていけばよいかわからずTシャツにジャケットとかも考えたけど結局金曜日と同じ陶芸家シャツで(前日夜にK先生からスーツ禁止、ただしスーツにタトゥーorピアスなら可という指令がきていた)

教育哲学会で九州大学へ。現地へのバスの接続が悪そうなので6時半出発で車で行く。二つ目の子どもの哲学についての発表から聴く。はじめての学会なのだけど、知り合いが質問バンバンしてるから、プラトンの哲人王の発表に質問してみたところ、終了後その方に「ブログ見てますよ、お子さんおいくつになられたんですか」と言っていただき、大変驚く。

夕方のラウンドテーブルでK先生らと発表。人は少なかったが、イスだけの円にしてみたり、発表者お二人が小さいお子さんを連れてこられていたりで、リラックスして臨めてとてもよかった。私の発表「対話型政治教育としての高校生との哲学対話と「隠れたカリキュラム」」*2もせっかく用意したので紀要に載せるくらいにはしたいところ。終了後も論文読んでますと声かけてもらったり、実践に興味を持ってもらったり、対面学会で話をすることの魅力を感じる。そうか、これが学会だったのか。

終わってからNさんもYさんを天神エリアまで送って、そのまま資さんうどんで夕食。帰りは雨&夜の福岡都市高速で分岐を間違えるし、神経使うしで非常に疲れた。福岡は下道は人も車もたくさん行き交っているし、高速は細かい分岐の連続だし、山口県民には緊張の連続。

帰ると、先に寝ていた子の目が覚めてしまったらしく22時30分くらいにもかかわらず、子が「なにが、びる(見る)ぅー」と大泣き。明日が祝日でよかった。

*1:西山渓「探究の共同体における認識的不正義とファシリテーション」『対話的教育論の探究』

*2:https://researchmap.jp/taiji_ogawa/presentations/43563981