窓をあけておく

窓を開けておくと妻にすぐ閉められます。

日記: 10月9日〜15日 哲学カフェ「なぜ〇〇ができないのか」、保育園の運動会でカッパになる、など

10/9 月曜日 雨模様 Tシャツにスウェットを着るが、すぐに暑くなって脱いだ

祝日。出かけたくなり3人で車に50分乗りゆめタウン無印良品を目指す。屋上の駐車場から降りてすぐの売り場がおもちゃ屋で、子どもがすぐに乗り物のおもちゃを見つけ、買おう買おうと泣き喚く。少し粘ったが、結局われわれが折れ、1000円のロングトミカを買う。黄色のトレーラーダンプ。無印良品では後期の仕事で着れるような服を見つけて購入。満足。カルディでもビールやワイン、おやつなどの買い物。

来週の妻の誕生日の食事としてパエリアをリクエストされる。上手に作れるかな。


10/10 火曜日 晴れ 昨日買った白のロンT

朝、子を保育園へ。いつも通り登園を嫌がるが、先生に抱っこで渡したあと、柵越しにわたしとにこやかに手をあわせてくれた。切り替え早い。

学校では、授業がなく、学生さんがアルバイトに来たり。あまり集中できず、学校とゲーミフィケーションにかんする論文を勉強する、など。

夕方、妻が体調不良とのことで、子を迎えに行って帰宅。なんとなく私も不調、元気が出ない。空手は休んだ。


10/11 水曜日 晴れ 紺の陶芸家シャツ

妻は夜のあいだに熱が下がったようでよかった。子を保育園に送ってから出勤。学外に宿泊研修(工場見学)に出ている学年がいる関係で授業のない日。学生もいないので、この間にいろいろ仕事をしたいところ。

10時からオンラインの「アーダコーダ哲学カフェ」でファシリテーター。7月に理事からは降りたものの、なんだかんだ繋がりをいただいている。コーディネーターのIさんから、先月までの人たちとは少し趣向を変えてほしいとのリクエストがあり、けっこう悩んだすえに、今回は「なぜ〇〇できないのか?」と、問いの形を指定して告知をし、〇〇に入る中身を参加者の方々に出してもらうことにした。告知文はこんな感じ。

最近、SF作家のウィリアム・ギブスンが投げかけたという「なぜ22世紀を想像できないのか」という問いを目にしました。その際、(スケールは全然違うけど)自分はよく「なぜ〇〇できないんだろう?」と考えるのに、この問いのかたちで対話をしたことがあまりないなと思い、今回のテーマとしてみることにしました。各自の持ち寄る「なぜ〇〇できないのか」を眺めてみてどんなことが見えてくるか、とても楽しみにしています。

平日の午前中だったけど、7名の方にご参加いただいた。*1

いくつか意識したことをメモしておくと、まず場のルールについては、最近関心のあるセーファースペースの考え方をベースにして、あまり他の哲学カフェでは使われない言葉をあえて使ってみた。

・強要しない、攻撃しない、差別しない

・他の人の属性を決めつけない、詮索しない

・自分は大丈夫でも大丈夫じゃない人がいないか、気にかける

それから、はじめての哲学カフェの方がいるのかどうかを最初に聞いてみた。7人中3人も手があがったので、その方たちに少し最初に参加した理由や関心などを伺う時間をとることにした。はじめての人や不慣れな人がいるのか、その人がどれくらいの温度感で関われそうなのか、最初に把握できたのは進めていくうえでそこで起きていることを理解するのにだいぶ役立ったと思う。

そして、テーマへ。「なぜ〇〇できないのか」についてみなさんにあげてもらった問いの多くが「わたし」を主語にしていたこともあって、あることができないことの悲しさ、つらさ、もどかしさのような話題が多く出てきたように思う。哲学の問いやテーマにもどかしさから迫るというのはけっこう大事だと私は思っていたらしい、ということがわかって、よかった。参加された方たちにとってもなにかしら良い時間になってくれていたらよいのだけれども。*2

午後、昨日研究室の整理をしたときに出てきた本(『残余の声を聞く』)にあるパレスチナの記述を読んだりしてから、Kさんたちとのオンライン勉強会。以前やったオスカルブルニフィエ流のワークショップのふりかえりをみんなで。だれかの問いのなかにある前提を考えてみるワーク。充実した時間だった。

夕方帰宅。土曜日の保育園の運動会で、わたしはクラスの保護者を代表して、みんなで作った衣装を着てカッパ親父の仮装をすることになっている。その準備で保護者のグループLINEが今夜もぴこぴこ動き、小道具作成の報告が来たり、うちからは私が試着してみた写真を送ったり。けっこう恥ずかしい気がしてきたのだが、当日はカッパの格好で、かっぱ音頭も踊るので、ダンスの練習もしないといけない。


10月12日 木曜日 晴れ Tシャツに無印で買った薄手のジャケット

引き続き授業がない日。まとめてしばらく分の授業準備をしないといけないが、あまり捗らず。代わりにパレスチナについての勉強など。ロシアウクライナの戦争のときよりもショックを受けているような気がする。荻上チキのセッションの特集を聞いたり、新聞を見たり、Twitterで関連するアカウントをフォローしたりしている。

午後は寮での会議。ちょっとグダグダ感がありつらかった。

帰宅後、夜は「メタ哲学カフェ&実践者交流会」で、岩内章太郎さんとの共著論文「哲学対話に「答え」はないのか 子どもの哲学と現象学的哲学対話の観点から」について取り上げてもらうとのことでゲスト参加。30人近く参加してくださり感謝。最後に本題とは少し逸れた質問があって、それも印象に残っている。ゆっくり拡散型で進める哲学対話としっかり議論をして収束させていこうとする哲学対話が街場にはあって、参加者の希望とのミスマッチが起きている現状にどう対応する?という話題。実際、思っていたのと違う、とお叱りを受けたりすることもあるらしい。それに対して、哲学カフェの「マッチングアプリ」のようなものがあったらよいのではという意見もあったけど、私はそこでのミスマッチは、進行役の目指す哲学対話の種類によって起きてるわけじゃなくて、参加者の属性とファシリテーターの属性(哲学の経験の有無、職業、年齢、性別など)による力の差というか、参加者がファシリテーターを舐めてるというか、そういう社会にある権力勾配や差別・偏見の問題なのではないかと指摘した。この指摘が合っているかどうかは別にして、こういう視点が出てくるようになったのは自分のここ2、3年の成長だと思っている。

 

10/13 金 晴れ Tシャツに昨日と同じジャケット、実際はほとんど脱いで過ごす

保育園に子を送ってから学校へ。授業準備したり、アルバイトの学生さんに調べ物を頼んだり。お昼は学生さんと一緒に、買ってきてもらった弁当を食べた。午後は久しぶりのTさんと某打ち合わせ。全力応援。

夕方、学校近くのお肉屋さんで串カツとハムカツを買って帰る。再来週の寮の行事で学生がお世話になるのですこし挨拶もする。夜は明日の保育園の運動会の最終準備。わたしはカッパ親父になる。

子が、私が以前仕込んだ「おかわりフェラーリ」という言葉遊びをまた言い出した。お茶のおかわりをせがむときに、当たり前のように「おかわりフェラーリ」と言っている。かわいい。


10/14 土曜日 カッパの仮装がしやすいように黒い服で

8時40分集合、3人で歩いて保育園へ。保育園の隣にある公園で運動会。2年目なので親は慣れつつあるけども今年はカッパ親父があるのでやや緊張。子はかけっこや親子参加のカレーづくり(カレーの具材のおもちゃをカゴに入れていったりする)に参加したものの、ほとんど妻に抱っこさせたまま固まるばかりでまったく何もできていなかった。「早く(観覧席の方に)戻ろう、戻ろう」と言い続けていたらしい。みんなに見られていること、意識するんだなあ。

大きな子たちの鉄馬やリレーに感動しつつ、プログラムはカッパ親父へ。それぞれのクラスの保護者が1人前に出て、そこに各家庭で用意した装飾品を飾り付けていく。われわれもがんばったものの、他のクラスの完成度が1週間前に言われたとは思えないクオリティで、結果敗北。いろいろ敗因はあるが緑色成分が足りなかったところで差は開いていたかもしれない。卒園児の小学生たちが一人一本きゅうりをもって、一番だと思うカッパにきゅうりを渡すシステムだったのだが、私のところには全然集まらず、最後の最後に一人、うちの子と同学年の子のお姉ちゃんが慈悲の目できゅうりを一本渡してくれたので0本は回避した。わたしはカッパ姿のまま、ダンスを踊り、保護者参加のしっぽ取りで走り回り最後の数名まで残り、最後の全員参加のダンスを踊りきったが、その間、子は飽きてしまい、離れたところにある公園の遊具で遊びはじめていて、父の勇姿をほとんど見ていなかった。帰りにお土産にきゅうりを2本もらった。


10/15 日曜日 アロハシャツ 夜の外出時には長袖に着替えた

朝、フリーマーケットへ。Sさん、Nさん、Mちゃんご家族に会って、そのままお散歩。ときわ公園に刺さっている「ロンギヌスの槍」をはじめて見た。2家族で並んで記念写真を撮る。

そして、午後、1週間ずっと楽しみにしていた1「色の「感じ方」研究会」にはじめて参加。子どものころ色弱の診断を受けてからなんとなくずっと苦しかったことについて考える場に出会えた。とてもよかった。当日の報告も読めます。

夕方、子と私はシャワーを浴びてから、3人で某ホテルの地下にある中華料理屋へ。静香の誕生日の前祝い。そうちゃんは昼寝をしなかったので食事の途中で寝たので、結果としてゆっくり食事ができた。一万円以上食べて満足。ちょうどその日に、そこのホテルが年度末で営業を終えるとのニュースが出ていてびっくりしていたところだった。街のランドマーク的な建物だし、実際1番高級なホテルなのでさみしい。中華料理屋は大繁盛なのでどこかに移転するのかな。帰りのタクシーでも運転手さんとその話をする。帰宅してから、色の見え方についてのエッセイを書き始めて、静香にコメントをもらってから寝た。エッセイの公開予定は特にない。

*1:申し込みは10名だったみたいだけど3名はいらっしゃらなかった。あと、定員は15名だったので、アーダコーダ的にはもっと集客したかったと思われるけど、人数的にはちょうど良かった。

*2:次回は11月10日。ファシリテーターは安本志帆さん。https://ardacoda-tetsugaku-cafe-2311.peatix.com/