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授業再開ー授業事例集ってどうやって使うんだ?

年末年始もちょこちょことブログを読んでくださっている方がいたようでうれしいかぎりです。今年もよろしくお願いします。

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お正月、東京での初詣。
本日より授業再開

新年ではあっても新学期ではないので、粛々と授業の日。

久しぶりだからかなんなのか、パソコンがうまく使えなかったりしてご迷惑をおかけする。90分授業なのですが、べたべたとしゃべる。

 

教職員は朝、業務のない人だけが某理事長(ビデオ会議)および校長からの年始のあいさつを。

理事長のあいさつと言えば、こんなニュースもあり、今日の授業(たまたま「労働」がテーマ)で早速紹介してみたり。

 

 

そうだ!授業事例集にヒントを!

年末年始に時間があるのだからやればよかったのに、授業準備のストックがほとんどない。今日あらためて、今週来週なにしようかなと考える。

でも、今年の目標はぐだぐだと時間をかけないことなので、気づく。

そうだ、最近買った授業事例集にヒントをもらおう!

 

具体的にはこの二冊。

話し合いでつくる中・高「公民」の授業

話し合いでつくる中・高「公民」の授業

 

  ↑

単なる「対話」や「話し合い」ではなく、「交渉(決定・合意のための話し合い)」をキーワードに、政治、法、経済、国際政治・経済、情報、倫理と高校「公民」のテーマを網羅しながら30近くの実践例が並んでいる。すごい。

「交渉」というだけあって、具体的なCASEがどの実践においても最初に来るのがよい。そこをネタにする、というだけでも楽しそう。

 

新科目「公共」 「公共の扉」をひらく授業事例集

新科目「公共」 「公共の扉」をひらく授業事例集

 

新学習指導要領で設置される新科目「公共」の教科書づくりを見据えて、先取りして作られた事例集。哲学対話な人もたくさん参加している。すごい。えらい。

ワークシートまでつけてくれている。

 

どちらも知っている先生たちがたくさん関わっていて、自分が今授業で取り組んでいるサイレントダイアローグや哲学対話の実践もある。自分が今求めているようなテーマ(ジェンダーとか、公正とか。。)もある。とても丁寧なので、丸々そのまま授業に採用しなくても、たくさんのアイデアをもらえそうでもある。

なのに、読んでいるうちに少しずつ思考が止まる感じもある。なんでだろう。

 

あれ?授業事例集ってどうやって使うんだっけ?

今日の自分の体調とか、コンディションにも原因がある気がするのだけれど、

でも、よく他の先生たちがいうような

 授業実践例って、すごいんだけど、自分が使うって感じにはならないんだよねー

 的な意味がわかる気もしてきた。

当初は、「それは、自分のやりたいこととかけ離れた<すばらしい>実践ばっかだからでしょ。その乖離が原因だよ、そうそう」なんて感じで思っていたのだけれど、いざ自分になってみるとそうとも言えない気がする。先の二冊の本は、自分の今の授業よりもはるかに面白いし、自分がやりたいような授業を実現していると思えるからだ。

それなのに、まだ授業実践例は、なんだか遠い。

自分のなかの抵抗感は「時間がない」

そしてパッと浮かぶ自分のなかの抵抗感は、

いやー、いい実践だけど、今の授業のスケジュールだとこの事例どおりにやってる時間はないなあー。難しいなー。いやー。他に教えていこともあるしなー。いやー。

 みたいなものだったりする。

なんと。哲学対話とかさんざんやっているくせに、である。

これじゃあ、アクティブ・ラーニングやりましょう!といったときに返ってくる「それじゃあ既存の教科書の知識を十分に教える時間がなくなっちゃうよ!」という反論をする人たちと同じではないか。

愕然とする。

 

とはいえ、少し書いたみたいにアイデアをもらったり、ときには勇気を出して(?)ほとんどすべてをお借りしてくる回があってもよいと思ってます。やってみるつもりはある。

 

哲学対話のマニュアル本や事例本はどうやって読んでもらえばいいんだろう?

じゃあ、と翻って、自分の分野でも、哲学対話のマニュアル本や実践集やハンドブック的なものがあったほうがよい、という話題があり、実際にそれに近い本もある。

子どもたちの未来を拓く探究の対話「p4c」

子どもたちの未来を拓く探究の対話「p4c」

 

 これはその代表だ。

 

私が抱いたのと同じような感じを、哲学対話についても抱かれているかもしれないなあと思う。いや、まず抱かれているに違いないでしょう。

じゃあ、どうしたらいいんだろうか。

 

続きません。一度終わり。