窓をあけておく

窓を開けておくと妻にすぐ閉められます。

日記:2021年7月中旬の赤ちゃん先生とワクチン接種

12日

「赤ちゃん先生」の日。地域にある某私立高校に行って、高校生と乳幼児の触れ合い体験に協力。赤ちゃん先生とはよいネーミングで確かに赤ちゃんに教わることは多い気がするし、我々が世話をしているのではなく、世話をさせてもらうなかで大切なことを教えてもらっている、くらいの気持ちが大切なのかもしれない。赤ちゃん先生側は10数組、1クラス30人の高校生さんたちとグループで遊んでもらう。

これを30分で2クラス。高校3年生は赤ちゃんかわいいかわいい言ってくれて、楽しそうにしてくれたのでよかった。コロナ禍で去年はこのイベントも中止になり、今年も行事がいろいろ縮小になるなかなので楽しみにしてくれていたそう。うちの先生は大きくは人見知りせず、高校生に抱っこもさせてあげてたけど、後半は眠くなってきたようで少しぐずぐずなさっていた。終了後、近くにあった和食レストランで天丼と蕎麦。美味しかったけど妻は物足りなかったらしく、当初行きたいと言っていたガストへの思いを募らせたようだった。ガストにわざわざ行きたいて。

夜、寝る前に英会話。

 

13日

山口は梅雨明け。午前中英会話。ワクチンの話になったので質問してみたら、フィリピンでは欧米製のワクチンは供給が遅れているけど、中国製のなら待たずにいつでも打てるらしい。でもその日の先生含めみんな中国製は嫌だから、打ってないし、ワクチンセンターもスカスカだって。終了後大谷のホームラン競争もテレビで観る。

午後、妻はワクチン接種1回目へ。妊娠中にお世話になっていた内科にダメ元で電話したところ予約が取れたのだった。たまたまTさんにも会ったみたい。先生はというと私の膝の上でとてもよく眠られていた。2時間くらいかな。私もその体勢で少し寝る。

夕方妻帰宅。入れ替わりで空手。前回行った2週間前とは気温が全然違っていて汗の出方もすごかった。途中のうさぎとび以降は足がボロボロで力が入らず。結局4,5日筋肉痛だった。ひどい。

 

14日

前の晩は先生が頻繁にもぞとぞと起きるので、あまりまとまって眠れなかった。朝方はなんだかめちゃくちゃ喉が渇いた。季節が変わりつつある。

午前、先生を寝かせるために抱っこ紐。抱っこ紐だと私と密着するので大変お暑いとは思うんだけど、それでもとてもよく寝てくださる。1時間半以上かな。その間は英会話とかはできないので読書。午後、妻のワクチンの副反応もほとんど気にならないようだったので3人で地域の某キッズスペースへ。少しずつ顔見知りの方や保育士さんが増えてきた。絵本や紙芝居を読んでくれる時間があったのだが、うちの先生はもちろんのことほとんどの先生が聞いてなくて、その中でも大人たちが自分のうちの先生を目で追いつつも一応聞いて拍手をしていて、面白かった。小さい先生たちに関わるということは案外こういう気概が大切なのかもしれない。ほとんど聞いてないように思えても、それでもお話会のような場に一緒にいてもらうということの意味を信じて活動すること。高専でこっちが話してるのにこんな態度されたらたまったものじゃないけど。ここは学校ではない、ということか。

夕方、アンガーマネジメントの個人セッション練習お付き合いの2回目。自分が学校などでもうまく怒れないという話をする。一緒に探究してもらうような感覚があり、やりやすかった。最後に教えてもらったけれど、アンガーマネジメントの個別相談というのはやはり相当繊細な仕事であるわけで、自分たちの専門領域を超えると思ったら医療や福祉などにつなぐこと、クライアントと依存関係にならないことが大事だと口すっぱく言われるらしい。ついついクライアントから信頼されると自分の専門性を超えて言いたくなることもあると思う。その点は哲学相談や教師の仕事にもつながるだろうなと思った。

夜、先日買った豚肩ロースの塊をオーブンで焼く。とても美味しくできてよかった。

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美味しいね。

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空手家必携の人体急所図Tシャツ。

深夜、オンライン英会話。最近やったことのあった新人の先生をリピート。少しだけ評価が低めについているなと受ける前思っていて、実際受けてみるとなんとなくその理由もわかるのだけど、でも別に全然悪い人ではなくて一生懸命楽しい授業にしようとしてくれている。こちらがどうしても数字だけで先生の良し悪しをジャッジしてしまうし、ある程度その数字には信頼性もあるのも確かなのだけれど、評価の先に向こうにいるのは人なのだ。

 

藤原さと『「探究」する学びをつくる』(2020)読了。

良い本だという評判は聞いていて、読めていなかったけど、確かによかった。気を衒わず、一つの優れた実践について深い理解とともにその理念と実践、先生たちの声を載せる、それだけですごく勇気が湧いてくるのだなあ。本校でもプロジェクト学習という科目は始まったものの、またまだ名ばかりという感じで、情けない限り。時間数的に少なすぎるということはないので、しっかり学校、教員、学生がこの学びの意義を理解して同じ方向を向いて取り組めればよいものにできるはず。来年度のそれを楽しみにできるように少しずつ考えを巡らせてみよう。

そういえば、昨年度勤務校でやったオンライン哲学対話についてのプロジェクト学習の報告が公開されました。

 

15日

先生、2日くらい前から鼻をときどきしゅんしゅんしているようだったのだけど、どうやら風邪らしい。熱はないけど、鼻水が出るし、むせてるわけじゃないのに咳してる。ぐったりはしてないが、咳や鼻詰まりが時々つらそう。先生、人生初の風邪。

午前中。7月になってから始まった新聞の平日の数独掲載を妻は毎日解いている。それを解き終えてから図書館へ行った。私と先生は留守番。午後は入れ替わりで私が学校へ。たまたま冷房が私の研究室の並び数部屋だけ壊れていて暑い。Kさんたちとの勉強会のあと、来年度から使う「公共」の教科書見本を見比べる。正直重要な違いを見つけて使いやすさを考慮できるほど普段から教科書の教材研究できてないなと思い知る。ただ興味深くはあるので4冊持ち帰らせてもらった。夜、先生の寝かしつけのあと、焼きうどん。あまり楽しい話題もなく、生ゴミや先生のおむつに湧きつつあるコバエのことで妻はイライラしている。深夜、一度起きた先生の寝かしつけやミルクの用意の仕方という些細なことでなんとなく気まずくなる。生活のマンネリ感というかイベントのなさ(先週旅行に行ったばかりだけど)からか、ちょっとしたことでお互いの言い方がトゲトゲしくなってしまうような感じ。

 

16日

先生の風邪の症状は大きくは変わらず。病院に行こうかとも話したけれど、咳も30分に1回少しするくらいのものなので、大ごとにすることもないかと一日家に。下関に遊びに行く予定だったのだけど順延。

午前中、Kさん勉強会。アイスナーの教育評価論としての貢献について教えてもらい、「教育的鑑識眼」という言葉や「羅生門的アプローチ」という言葉を知る。羅生門的アプローチというのは哲学対話の教育への関わり方を説明するうえで結構わかりやすいのかもしれない。勉強会は一度休会。また秋に再開予定。妻の数独はレベル4で苦戦しているよう。私も一緒に考えて解く。

夜、夕飯後に映画『ジョーカー』を観る。

 

17日

新聞の数独が難易度マックスのレベル5。午前中は先生の面倒を見つつ、時間をかけて一緒に解く。先生の風邪はひどくならずに済んでいるのでよかった。

午後、妻はお友だちとお茶へ。アフタヌーンティーセットを食べたらしい。私は先生がよく寝ていたので、その間に「公共」の教科書、数冊を比較して読んでた。現社の教科書はこんなふうに採用する側できちんと読んできてなかったので、興味深い。けど、もっと知識や教科書に則った授業経験がないと、ほんとの良し悪しは判断しづらいなと思う。それでも各社ごとの工夫や特徴はなんとなく見えて面白かった。哲学対話を取り上げている会社が複数あるのも驚く。倫理の資料集や道徳の教科書にまではすでに到達していたけど、公共にまで届くとは。哲学対話を始めたころにはこんな風になるとは思ってもみなかった。

 

18日

朝方、先生と一緒に寝ていたのだけれど、4時半過ぎに起きたとき、ミルクは拒否して大泣き。しばらく床で遊ばせたりしてだいぶ落ち着いたのだけど、そろそろいいかなとミルク飲んでもらって寝てもらおうとするとまた泣く。申し訳なかったけど、別室で寝ていた妻に6時前に助けてもらっておっぱいをやってもらったら寝た。夜泣きっぽい何かだったのかも。先生には先生のリズムがあり、ご自身でもコントロールできない何かを抱えておられる。

午前中、職域接種枠でモデルナワクチン1回目。早めに行ったけどたくさん並んでた。職場の人たちも久しぶりにたくさん見かけて、何人かお話ししたりするも久しぶり過ぎて距離感がわからない。10時20分ごろついて接種後の待機まで終わったのが11時半くらい。

午後、外出。銀行、ガソリン、ドラッグストア、スーパーなど用事をこなす。先生の体重は微増。それから妻がスマホを新しくしたいというので、Ymobileの営業につかまってプランなどを聞く。今は二人で4500円くらいなのだけど、二人で7000円くらいでiPhone11が2台手に入るようだった。悩ましい。別にいらないような気もしている。後日、中古のスマホがいくらくらいか見にいくことに。

夕方帰宅。相撲、千秋楽を見る。白鵬の気迫、執念という感じだった。

ワクチンの副反応か、ちょっと頭が痛い気がする。夕飯は外食も考えたけど、肝心の私のお腹があまり空かず、普通に親子丼を作ることに。風呂から出た後下拵えなどをしていたのだけど、ちょっと辛いので、最後の仕上げは先生を寝かせた後の妻にしてもらった。

夜、おそらくワクチン副反応で微熱。少し辛い。妻とマッサージする、しないで一悶着。

 

19日

朝、どこかに行こうという話になり、地域のプレイルームに電話。今はコロナの影響で完全予約制になっている。午前中はダメだったものの午後に空きあり。行くことに。その後、某アーダコーダのTとZoom。私立小学校での哲学対話についての相談ごと。事例を聞くだけでもどこも難しい課題があるなあという感じで、興味深かった。私との話が参考になれば良いのだけど。

午後、ワクチンの副反応でまだなんとなく体がだるいものの、プレイルームへ。先生は保育士さんに抱っこしてもらっても泣かず、私たちを置いてルーム中を二人でお出かけしていた。人見知りせず。そこで質問されて気づいたのだけど、先生はこの日で8ヶ月突入だった。なんだか日々があっという間に過ぎていく。この1ヶ月はこれまでと比べるとはっきりできるようになったことが増えてはいないようにも感じられる(離乳食は依然としてほとんど食べないし)けど、歯が生えてきたり(上の歯も見えてきた)、つかまり立ちが板についてきたり、お風呂に自分から向かってきたり、段差を楽々と登ったり、もちろん先生は日々成長している。私たちと元気に過ごしてくれてありがとうございます。

プレイルームを後にしてKさん宅へ。妻の出張美容室。襟足を切り揃えて差し上げる。お礼にキッシュをもらい、漫画を借りて帰る。帰りに大戸屋で夕飯。美味しかったが、妻の言うように感動はなかったかもしれない。外食の正解がわからない。

夜、副反応がやっぱり辛い(腕の痛みもそうなのだけどダルさと関節痛)ので、お願いして2日続けて一人で寝かせてもらう。

 

20日

朝、しっかり寝させてもらったものの、まだ少しダルさはある。腕の痛みはほとんどなくなって、手は上がるようになった。

午前中、(前日とは別の)Tさんと某アーダコーダの話。午後、妻は美容室。私の髪を自分で切り、浮かせたお金で美容室。正しい。先生は2時くらいから5時前くらいまで私の膝の上で寝ていた。私もソファで座ったまま寝る。副反応もだいぶ楽になってきた。先生は絵本を目の前で読んでさしあげると、ご自身で手を伸ばしめくるだけじゃなくて、次のページに何がかいてあるのか、こちらが半分めくったそこを覗こうとされていることに気づいた。首を伸ばしたり、体を捻ったりして見ようとする姿がめちゃくちゃかわいい。

夕方、妻と入れ替わりで空手へ。道場は暑いので汗をかいて息も切れる。副反応のこともあるので無理をせず身体を動かす。最後に相手を自由に指名して組手をしたのだけど、多分自分のとこには誰も来ないなーと思っていたら中学生が「お願いします‼︎」とやってきて嬉しかった。返り討ちにする。

夜、2日ぶりに先生と寝る。

 

***

今週の先生については寝てばかりのような感じになってしまいましたが、もちろん起きてる時間のほうが長いですよ。先生ですから。精力的にハイハイで家中を動き回ってますし、アウアウとお話になったりもします。つかまり立ちも上手なので足元に滑るものがなければあまり転ぶ心配もなく、別のところに移動したいときは自分の意思で手を離してドテッと座り込んでからハイハイしてます。離乳食のほうはなかなか食べていただけず、スプーンにすくった水は飲むのに、直後におかゆを同じスプーンで口元にもっていくと全く開けてくれないこともあります。作戦を練り直し中です。焦らずやります。