冬休みの勢いで、もう一本書く。
以前も書いたことはあるのですが、このブログ、amazonアソシエイトでアフィリエイトをしております。自分の備忘録の意味もあるし、冬休みのちょっとしたお小遣い稼ぎの意味もあること、あらかじめご承知おきくださいませ。
本
全然読めていない。積ん読が増えるばかり、である。
相変わらず「現代社会」の授業を考えるときに、なんだかんだこの本をなんども読んで、いいネタがないか探しています。(もうなんども目を通しているので真新しいことはないはずなんだけど。。)
新科目「公共」どうなるのでしょう。高専は直接は関係ないようでも、教科書問題があるので引き続き気にしています。
今期は昨年はやらなかった授業として、専攻科(大学3年生相当の人たち) での授業を数回もつ必要があって、そこでこの本から児玉先生や直江先生の文章を学生のみなさんたちと読み、議論する授業をやってみている。
高校生向けの本ということになっているけど、私の実感としては高校生と授業でこれを読むのはかなりハードルが高いけど、高専上級生ならできそう。
本とは関係ないけど、3.11の記憶自体が、今の20歳前後かつ中国地域在住の人たちにとっては私とはだいぶ異質なものであることにも授業をしてみて改めて思い至るのでした。
ジェンダーの授業をする予習もかねて。
とても勉強になった。
「では、女性はどこにいて、何をしているのだろうか」「あの政治家が行なった選択は、その人が男性だったことと、関係があるのだろうか」などと問いかける習慣
身に付けたいです。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
以前も紹介したけれど、
私たちのなかにあるバイアスを紹介するときに、このクイズをやってみて、本書の序文をもとに解説をする、という授業をしています。クイズは(○問以上にお菓子をあげる、と煽るから、だろうけど、学生たちの予想を裏切るものが正解に来るので)大変盛り上がるのでよいです。
哲学対話関連でこの秋の新刊。
実はまだ全部は読めていないのだけれど、河野先生が哲学対話について突っ込んだところ、どう思っているか、考えているか、知れるというのは今までありそうでなかった本なので貴重。
昨日買って今日読んだ。
1、2巻ころの女子高生の日常×SF的な要素そのものは、実は変わってないんだけど、
でもやっぱり当初の感じからは予想してなかったような展開で、だいぶグッときてしまった。
あまり本を読めなかったなかで、ということになるけれど、下半期に読んだ本では一番印象深いかもしれない。
TBSラジオ 文化系トークラジオ Lifeを聞いていて紹介されていたので買った本。
わりと分厚いけど、物語ベースで書かれているので、すらすらと読めてしまう。でもほんとうはスラスラとは読めないような分厚い話が書いてある。
「いる」=「ケア」を「する」=「セラピー」と対置させて、当初は専門家としてクライアントの傷を癒すセラピーをすることに関心を持っていた主人公が、沖縄のデイケア施設での勤務を通して、ただそこにいること=ケアすることについて考えていく、お話。
でも、主人公は数年でそのケア施設に「ただ、いる、だけ」 が続けられなくなってしまう。
ケアする人がケアされない。そのとき、ブラックなものがあふれ出す。それは僕だけの問題ではない。介護施設もそうだし、児童擁護施設もそうだし、学校の先生も、あるいは心理士そのものがそうかもしれない。日本中のケアする施設とケアする人に同じことが起きている。給料が安くて「いられない」場所もあるし、給料が高い代わりに「いられない」場所もある。*1
適切な引用になっているかわからないのだけど、「ただ、いる」場所を維持すること、ケアをする立場の人がそこに「いつづける」ことはとても難しく、脅かされやすい、ということ。本当は「アジール」(避難所)だったはずのところが、とたんに「アサイラム」(収容所とか刑務所とかの管理施設)になってしまう。アジールもアライラムもどちらも「する」ではなく「いる」に主眼を置くという意味で、外見上はあまり変わらないこともあるけれど、その中身は「いる」を支えるか、「いる」を強制するか、で大きく変わる。特に本のなかではこれが市場の原理や経済性、効率性と合わせてもっと踏み込んで語られている。
これは著者がいうとおり、学校の先生にも当てはまる、のだ、と思う。
2019年は土屋陽介さんの例の本*2
で、学校での哲学対話と「アジール」という言葉を結びつけて語ることができる、ということが知られたタイミングでもあって、この本の語りは余計印象深かった。
その他もろもろ
デパートかどこかのおもちゃコーナーで見かけて、ネットで調べてみて、おもしろそうだったので買った。友人との飲みの席でもとても盛り上がったのだけど、授業で使えるのでは、という気がしたり。
これをやってからふりかえりつつコミュニケーションの難しさ、演じるということの気恥ずかしさ、同じ言葉でも意味がこれほどまでに多様であることの興味深さ、について触れてみたり、そこからさらに問いを立ててて哲学対話をしたり、できそう。
まだ自分の学校では試していないんだけど、一足先に妻の非常勤先の中学校の授業(国語)でまずはゲームだけ、で試してもらったけど、反応はかなりよかったらしい。
来年は自分も。
公開当初から気になっていたのだけど、山口周辺ではなかなか見るチャンスもなくて、先日ようやく観た。
クリスマスイブに有志で集まった四人の人たちと『カランコエの花』をみてから哲学対話。むずかった。けど、よい時間だった。
— おがぢ⛅ (@ogadi_ogadi) 2019年12月24日
40分くらいのコンパクトさと、観終わったあとだれかと感想を話したくなるようあんもどかしさがあるのが良い。
授業で全体で観るにはデリケートすぎるけれど、これを観てから対話をするようなイベントが学内でできたら、とてもよいと思う。
哲学対話の問いを班で考えるときに、各班に渡して、書いた上で前に出しにくる、というのがやりたかったので買った。10枚でこの値段なのでコスパは良いのだけど、磁石は付いていないので別途強力なマグネットをたくさん用意しないといけない。それでも使い始めは結構いけるのではと思ったし、問い決めだけじゃなくてグループで哲学対話をしてもらって、その結果を一言で書いて最後に発表、とか、そういう活動にもできた。(ホワイトボードミーティング、もっと勉強したい。)
だけど、レビューにもあるように、数回使うとボードに黒ずみが残ってしまうようになったり、やっぱりマグネットの使用がめんどくさい。
ある方から「A4の紙でよくない?」と言われて、それもそうかと思ってしまうのでした。
グループワークとか小休憩とか、時間をはかって示したいときに、前はipadを持ち込んでタイマーアプリを表示したり、今は大きめのキッチンタイマーを使ったり、 試していたんだけど、餅は餅屋という感じ。値段は高いけど、大変シンプルなうえに基本的な機能があるので今のところは大変満足。値段は高いです、はい。
マイクロソフト キーボード マウスセット ワイヤレス/セキュリティ(暗号化機能搭載) Sculpt Ergonomic Desktop AES L5V-00030
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: Personal Computers
今年前半に買ったものだけど、わりと便利である。一つのUSBポートにさせば3つとも使える。
ふつうのキーボードだと手首が痛くなるんだけど、この特殊な形状が私には心地よかった。
ワイヤレスで別個でテンキーがあるのも、得点入力とか特別な用のときにパッと出せて使えるのも地味に良い。
スカイプビデオ通話とかのため。まだあまり使ってないけど、今のところ大きな問題なし。
研究室でのちょっとした会議とか集まり、あとは来年度もやる予定の10人程度の学生と行うPBL型授業などでも使えそうなので購入を検討中。
こういう小型のものでも十分なのか、A4サイズくらいのもののほうがやっぱりよいのか。。。
番外編
下半期一番印象深い本、というと手前味噌ですが、この本になってしまう。
設営完了。ト-27で妻の渾身のエッセイを売ります。#文フリ東京#文フリ pic.twitter.com/Yaoyf6vCD7
— おがぢ⛅ (@ogadi_ogadi) 2019年11月24日
ありがたいことに文フリ当日、およびその後の通販もたくさんの方に購入いただき、現在はもう品切れなのですが、年明けにまた以下のサイトで購入できるように準備中のようです。どうぞごひいきに。