窓をあけておく

窓を開けておくと妻にすぐ閉められます。

冬休みだ!今期の振り返りとか

あー、ブログ画面をひらくのがちょーー久しぶりです。

 

勤務校は4学期制を敷いていて、ちょうどブログを書いていなかった時期は2カ月の夏季長期休業が空けた10月から今日まで、おおよそ三学期まるまる、ということになります。

 

いやあ、なんだか忙しかった。

 

なにが忙しかったのか

授業がとても忙しかった、というわけではない、はず。昨年も、今年の前半にもやった授業をベースに別クラスにやっていく、というのが基本だったので。

でもわりと終始授業準備をしてたような気もする。

 

あとは、担任業務でイレギュラーな案件が複数生じていたというのが大きい。勤務校は職員室はなくて教員は個人の研究室で仕事をしていることもあり、他の担任が学生たちにどう関わっているかが見えづらい。それに伴って、学生にどうやって、どれくらい関わるかの担任の裁量がかなり大きい。

 

たくさんの先生に公式、非公式に助けていただいたこの2、3ヶ月だったけど、自分の関わり方が正解だったかも検証しようがなくて、難しい日々でした。

 

 

最近の哲学対話

授業では哲学対話、ぼちぼち続けています。

 

今期前半の新しいチャレンジは、

哲学対話、したくない人は円の外で観察係に回ってもいいし、教室の外に出て自分で考えたこと紙に書いて提出してもいいよー、 

というものでした。

 

p4c-essay.hatenadiary.jp

 

 

でも実は今期はいろいろ理由はあるのだけどそれは採用していなくて、むしろ対話する人と円の外で観察する人を分けて交代して対話する、といういわゆる金魚鉢対話(フィッシュボウル)*1に本格的に取り組んでみた。

f:id:p4c-essay:20191228135157p:plain

いらすとやさんより

  

当初メリットは

  • 一度の対話の人数を半分にできる
  • 時間も短くはなるが、その分ダレてしまうことなく、むしろもっと考えたい、というところで対話が終わる 

という点にあると考えていたのだけれど、ほかにも

  • 観察してメモをとりながら円の外から「よく聞いて考えること」に焦点を当てられる
  • それをワークシートなどで可視化することで、哲学対話の授業の評価の問題にも光を当てることができそう

といった効果もありそうで、今のところ、私としても学生の反応としても感触は悪くないかなという感じではある。*2 

 

 

オンラインでの課題提出とか

12月中旬からは第四学期が始まっている。

ここは、今年前半同様、哲学対話をたくさんする、というよりも、哲学エッセイを少しずつ書く、という活動をメインに据えることにしている。 

 

p4c-essay.hatenadiary.jp

 

それとは、別に、今期から試してみるのは、学校が用意しているオンライン学習用のプラットフォームの活用*3

 

たとえば数学はオンライン上でのテストを課したり、社会科の同僚の先生でも毎回の小テストをしたりしているのは知っていたんだけど、導入するまでの手間を考えてしまってなかなか踏み出せずにいたのです。

 

でも、今期別の授業で使いたいこともあって、倫理でも取り組むことに。

基本的には、

ほぼ毎回の小テスト大福帳の二つともを次回授業までに各自やっておいてね、というもの。*4

 

まだ運用し始めたばかりで、こちらも、また学生さんたちも戸惑っている部分もあると思うのだけれど、

記号選択式や○×式の小テストについては自動的に採点してくれるし、設定をいじれば学生は複数回チャレンジし、全問正解を目指すこともできる(それを成績へ反映させる)、大福帳も自分の字の汚さを気にせずにコメントをつけることができる、といったメリットがあるのはよくわかる。

 

ただし、どうしてもスマホ中心の学生さんたちにとっては、画面が見づらい、入力しづらい、など操作性に難があるようでストレスも大きいみたい。先生たちのやりたいことをなんでも実現できるように、機能を多くつけすぎていて、どこになにがあるかがわかりづらい、というのはこういうツールのよくないところ、だと思う。高専生は一人一つoffice365用のアカウントは付与されているので、外部ツールに頼らずofficeとかあるいはgoogleとかでやればよいのかもしれないけど。。

 

とにかく、私個人にできることは、課題までなるべくシンプルに到達できるように工夫すること。

 

あとは、特に大福帳については、紙で提出することも認める、かどうか。

ただ、これはこちらがめんどくさいという以外は認めない理由はないので、年明けには認める方向で運用方法を考えたいところです。

 

 

人が訪ねてくれるのがうれしい

あっという間の慌ただしい、2019年下半期で、まとまって本を読んだり、書いたりはほとんどできなかったし、報告できるような実践もあまりしていないのですがそれでも、

 

とある取材が入ったり(まだ公開はされていない)、

同じ市内の高校の先生が授業を観に来てくださったり、

東京からも先輩の実践者が訪ねてくれたり、

 

見つけてくれる人、気にしてくれる人、覚えてくれている人、がいるのがとてもうれしいし、励みになります。

 

山口、遠いですけど、ぜひ遊びに来てやってください。

来年もどうぞよろしくお願いします。

f:id:p4c-essay:20191228135237p:plain

関門海峡。ゲストが来てくれてるとたいてい下関を案内することになっている。

*1:

www.ourfutures.net

*2:ただし、例外的に、「時間が足りない、もっと話したい」「前半のグループに配置されると、対話が温まってきたころに交代になってしまってもどかしい!」といった反応もあった。

*3:全国の高専ではBlackboard Learnというサービスを使っています

*4:ちなみに、授業外に課題をたくさん出すのはどうか、という議論もあると思うのですが、このオンライン課題を取り入れる科目は、授業時間外での十分な事前・事後学習課題を出すことで一単位と認めるという決まりのある科目(「学修単位」です