今日は「ねこてつ」(ねりま子どもてつがく)さんにお声かけいただいて、親子で哲学対話。
全容はこちらから。
ポスターを作って、告知や会場もとっていただいて、年長から小学3年生までのお子さん12名とその保護者の方達で計25名くらいと大盛況。僕は当日行って楽しくお話しして帰ってくるというなんとも役得な日曜日でした。
題材選びから結構クレイジーだった
今日は、まずは*1、みんなで「なんでもバスケット」をしてウォーミングアップをしたあと、
「太陽は四角い!」というタイトルのお話(これについては後述)と、「くいしんぼうのあおむしくん」という絵本から気になる方を選んでもらったのだけど、
かたやただのコピー用紙に字ばっかり印刷してるのと、素敵な見た目の絵本。
そりゃあ絵本が選ばれるのだろうと思っていたのに、僅差で「太陽は四角い!」が選ばれたのでした。
今日の参加者はクレイジーでした。
お話のあらすじ
そこから読み聞かせをして、問い決めをしたわけだけど、結構長くて絵もあまりなくて、複雑な内容なのに子どもたちがしっかり聞いて内容を把握してくれたおかげで、こんな問いが出ました。
投票で負けてしまったかわいそうなあおむしくん。
そとのせかいをしらないほうがしあわせ?
対話もとっても楽しかったのだけど、丁寧にまとめるほどちゃんと覚えていないので細かくは書きません。でも少しだけ。
ぼくは前半は、年長、小学1年生チームで、後半はそのチームにおうちの人を加えたチームで対話をしたのだけど、直前まで「興味なーい」って感じだったはずなのに、なんか急にスイッチが入ってみんなめちゃくちゃしゃべってくれた。圧倒された。
もう人間に食べられてしまって今は亡き母めんどりが命がけで12羽の子どもたちに伝え続けた「太陽は四角いものだ」という教え。それを頑なに信じ続けるのか、外を見てきた兄弟の「実は太陽は丸かったんだよ!」という経験を信じるのか。
子どもたち自身も「外の世界に出て本当のことを知ることは幸せなんだろうか」ということについて、そして「お母さんのいうことはいつでも信じなくてはいけないのだろうか」ということについて、すごく頭を使ってくれてた。
とてもとても楽しかったです。
コウグチさまはじめ、ねこてつのスタッフのみなさん、参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
出典のわからないなぞのものがたり
さて、今日のお話、そもそも出典をコウグチさんもご存知ないらしい。
今日のねりま子ども哲学で使った「太陽は四角い!」ってお話、結構クレイジーな話で挿絵なんてたいしてないのに、大人も子どももちゃんと惹きつけて素晴らしかった。でも、これを持ってきた人も出典を知らない。調べてもわからん。だれか。https://t.co/aH8zpw38Ma
— おがぢ (@ogadi_ogadi) 2017年1月29日
これはおもしろそう!私も出典を知りたいし、自分の授業でも使ってみたい。ご存じの方はぜひ教えて下さい。洞窟のイデアと、みんなのうた『オランガタン』の幻の2番を合体させたような話ですね。 https://t.co/hYeejnx9vd
— TSUCHIYA Yohsuke (@TSUCHIYAYohsuke) 2017年1月29日
クレイジーな参加者たちと日曜日の午前中にたっぷり哲学をしたその素材が一体どこの誰が書いたお話なのかがなぞ、というなんともこれまたクレイジーなおまけつきでした。
*1:正確にはその前に少しこども哲学の説明をしている。こんな話をしたつもりだけど、どれくらい伝わったかしら。
「こども哲学とは?」
おとなもこどもも一緒になって、みんなの気になる問題について、ゆっくり話して、よーく聞いて、じっくり考える時間です。
1+1=?2だよね。これには答えが一個しかない。もしこの答えを3て書いたら?間違ってるよね。今みんながいるのはなんて国か知ってる?日本だね。ここのことを言いや違うよ、ホニンだよとかニンホだよ、って言ったら間違ってるよね。みんなが普段考えてる問題ってこうやって答えが一個しかないものがあるね。
でも今日考えるのは、そうじゃないよ。たとえば、友達ってたくさんいた方がいい?ってことを哲学では考えることがあるけど、これに絶対正解の答えはあるかな?あまりなさそうだよね。こども哲学では、こんな風に答えが一つにすぐは決まらないものを、みんなでゆっくり考えるよ。おとなもこどもも答えを知らないんだ。僕も知らない。こういうことを考えるのは、きっと楽しいよ!説明はここまで、とにかくやってみよう!